経理担当取締役様、経理部長様、経理課長様

はじまりは、2015年9月、ある上場企業(製造業 売上2000億円から4000億円)の経理部長からの依頼でした。

「うちの経理部は、中途採用で新たに入ってきた若手が多い。彼らに経理の専門知識を教えて育てて欲しい。」

当時、私は大手監査法人で働いていましたが、その上場企業に2年間の期限で出向することが決まっていました。出向初日の経理部長とのミーティングで言われたのが、上記の言葉でした。
出向した上場会社では、私は連結決算と開示の実質的な責任者で部下(実質的な)も数名いました。当初は彼らの仕事をOJTでレビューする中で、経理の専門知識を伝えようとしました。
「この仕訳は間違っているよ。会計基準はこのように要請している。該当の会計基準をコピーしたので、読んでおいてね。」という感じです。
しかし、この方法では余り上手くいきませんでした。なぜなら、若手社員は会計基準がどのようなことを要請しているか知らないので、会計基準の原文を読むのに強い抵抗があったのです。
その上場企業に出向して1年が経過しましたが、若手部員に経理の専門知識を教えると依頼は上手くいきませんでした。出向期間は残り1年になりました。

「私の残り1年をかけて、系統だった経理研修を実施することにしました。」

経理部長や会社のメンバーと議論に議論を重ねて、経理研修のコンセプトを固めました。出来上がったコンセプトは次の通りでした。経理Basic研修コンセプト研修のレベル感のイメージ

比較的な小規模な会社で生じる会計処理や決算を前提に、経理部員が最低限知っておくべきコアな論点にフォーカスし、それをきっちり説明する。」というコンセプトを元に「経理Basic研修」が始まりました。

研修では、毎回20名前後のメンバーが参加し、2~3時間の講義に熱心に耳を傾けました。その会社で実施している会計処理や会計実務も盛り込んでいるため、メンバー同士の活発な質疑応答になります。研修終了後は、会計基準の原文の読書会をすることもありました。原文を読むことで、会計基準に対するアレルギーを取り除きます。

成果は、半年で現れました。

決算や開示を担当しているメンバーが、自分で会計基準を調べ読むようになってきました。私に対する質問のレベルも上がってきます。「北田さん、当期に新たに発生した仕訳は、このように考えるのですよね!」と言った感じです。
予期しないことも起こりました。予算策定、原価計算、海外子会社管理をしているメンバーにも成果が出たことです。彼らも会計基準が要請していることを知りたがっていたのです。研修に飢えていたのです。中堅メンバーの一人は「これまで研修とかなかったので、本当に有難い」と言っていました。
2016年6月の出向終了時、経理部長から「北田さんの研修のおかげで、若手や中堅に経理の専門知識が身に付いてきた。何よりも意識が変わってきたのが大きい。今後とも宜しくお願いしたい。」とお褒めの言葉を頂きました。

ここでこの「経理Basic研修」について説明させて頂きます。

私たちの「経理Basic研修」は、基礎が出来ている経理部員を対象に、上場企業の経理部員が最低限知っておくべきコアな論点にフォーカスし、それをきっちり説明するものです。設例や演習もあり、理解が深まるため、研修終了後は、受講領域のエッセンスを理解出来、実務もある程度こなせるようになっています。また、研修には会社で実施している会計処理や会計実務も盛り込むため、参加メンバーは一般的な内容の研修に比べて興味を持って聞くことが出来ます。
研修コースは、①棚卸資産 ②金融商品 ③固定資産 ④退職給付 ⑤税効果 ⑥連結 ⑦組織再編の7つを想定しており、各研修時間は2時間半から3時間程度です。

貴社も体系的・実践的な経理研修である「経理Basic研修」も活用して、経理人材を育成してみませんか?

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